「溶かしたチョコを加えるタイミングを見誤る」 という、決定的なミスを犯した前回。 左の写真は、その時の 《心象風景》 を象徴した、 実際のボールの中身の画像です。 しかしいつまでも、 ショックを受けた状態のままでいられる余裕はありません。 そうしている間にも、泡立てたメレンゲはしぼみ、 溶かしたガナッシュは、冷めて固まってしまうからです。 刻々と時間が過ぎていく中で、 今さらのんびりとPCを立ち上げて、 レシピをチェックし直すゆとりなど、ありませんでした。 順序的にはおそらく卵黄を泡立てた 直後の ボールに、 「溶かしたチョコを加える」 事になっていたはず・・ でもそのボールには、すでに粉類 〈薄力粉とココア〉を、先に投入してしまいました。 「ここは、やむなし!」 そう判断した私は、まだゴムべらで完全に混ぜきっていなかったボールの中に、ガナッシュを追加で投入しました。 それから先はもう 無我夢中 です。 誤って先に入れた粉類がダマにならないように、後に入れたガナッシュの油脂が分離しないように、 ただ一心不乱に しかしそうしながらも、練(ね)ってしまったら、せっかく卵黄をマヨネーズ状に泡立てた意味がありません。 切るように混ぜるのです。 前の記事は作り方番号⑥で、終了していましたね。 それでは気を取り直して⑦番から、再開です。 ⑦ なんとか中身がなめらかな状態になった⑥のボールに、 ③で作って冷暗所で保管しておいたメレンゲ(卵白を泡立てたもの) を1/3量ずつ、 ゴムべらでさっくりと、混ぜ合わせていきます。(ここでもせっかく立てた泡を、なるべくつぶさないように 注意。) 3回に分けてすべてのメレンゲを混ぜ終わり、状態を均一整えたら生地は完成です。 型に生地を注ぎ分ける作業の前に、オーブンの余熱設定をしておきましょう。 170℃です。 予熱する時間は、型に注ぎ分けている間に、いったん上げたオーブン内の温度が、 再び下がらないよう、自分の作業スピードを見越して、設定しておきます。 (今回の場合、私は15分ほどに設定しておきました。) ⑧ オーブンを予熱している間に、出来上がった生地を、ココット型に注ぎ分けておきます。 焼いている途中、卵の力でふくらむので、生地を入れていい高さは、型の6分目くらいまでです。 ここまで読んでいただき、お気づきになったかたもいらっしゃるでしょうか。 じつは、「ボールにガナッシュを入れて、メレンゲを入れて・・」 という段階での写真が、まったくありません。 悠長(ゆうちょう)にデジカメ撮影が出来るような余裕は、時間的にも 精神的にも、皆無 でしたから。 ⑨予熱しておいたオーブンで焼いていきます。 170℃で20分。 焼き上がり後は、荒熱が冷めるまでオーブンの中で 放置しておきます。 「僕達、ちゃんと焼けるんでしょうか?」 (もし不安そうな声が庫内から聞こえてきたとしても、 それは気のせいですから、無視して下さい。) あとはおいしく焼き上がる事を祈って、 ただ待つのみです。 お菓子作り。 私が思うところ、日常の料理と比べて、失敗に気付いた時のリカバリーがしにくい 部分があります。 しかも、材料単価が決して安くはないし。 しかし何らかのミスを犯したとしても、家庭内で消費する事が決まっているのであれば、 「最終的に、とりあえず食べられればOKだ。」 くらいの気持ちでもいいと思うのです。 自己弁護的ですかね。(苦笑) ピピー、ピピー♪
by fumichoco36
| 2007-11-17 06:32
|
以前の記事
2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||